中屋敷左官工業
社屋のこだわり
NEWS
2021年、中屋敷左官工業の社屋が新しくなりました。外壁から内装、家具にいたるまで、こだわりの左官で仕上げた建物です。
左官のショールームとなっておりますので、お気軽にお越しください。
Point 01外壁仕上げ
新社屋の外壁の仕上げは、台湾から輸入した「ネットストーン」と呼ばれるもので仕上げられています。6ミリ程度の天然の石がびっしり詰まった仕上げで耐久性に優れ、外壁への光の当たり方で石の凹凸が見えたり天気や光の当たる角度で表情が変わるのと、雨の日には庭石に水打ちをした外壁が濡れて石がキラキラと光ります。天候により幾つもの表情を見せてくれる仕上げとなっています。
- 関連記事
- 外壁がお目見え
Point 02玄関扉
北海道は冬の寒さが厳しいため、玄関の断熱性はとても重要になります。断熱性の高い玄関扉といえば、「木製断熱サッシ」が挙げられますが、木製断熱サッシは名前のごとく木製になっています。断熱性には優れるのですが、扉表面が木製のため、耐候性にやや難点がありました。そこで今回は、その断熱性の高い木製サッシの表面を全てモールテックスで仕上げました。これにより、木製断熱サッシの性能そのままで、表面を保護しながら、扉自体もモールテックスで格好良く仕上げることができました。
- 関連記事
- 玄関のこだわり
Point 03壁・天井
壁も天井も全て「現代しっくい」で仕上げられています。今までのしっくいは表面にテカリムラなどがあり、硬い仕上げに見えていたましたが、こちらで仕上げている現代しっくいはテカリムラがなく柔らかな仕上げとなっています。壁も天井も全て現代しっくいで仕上げたことにより、空間自体が柔らかな雰囲気に。これは写真ではなかなか伝わりにくいので、是非、実物をご覧ください!
Point 04床
床はすべて「現場テラゾー」で仕上げています。現場テラゾー仕上げとは、セメントに種石を混ぜ塗りつけ、乾燥した後、表面を削り出すことで石の断面が表面に現れ、さらに細かく研磨することで、大理石のような仕上がりになる手法です。
- 関連記事
- 床現場テラゾー仕上げ
Floor 01
1階の玄関ホールの床は宝石としてよく知られている「アメジスト石」を研ぎ出しの種石として仕上げました。アメジスト石は「魔よけ」の効果もあるということで、玄関に採用しました。
Floor 02
2階はビアンコカララという白大理石を種石として仕上げました。さらに同じフロアにある応接スペースでは、白の床に黒のラインを入れたデザインのテラゾーで仕上げてあります。
- 関連記事
- 白と黒
Floor 03
3階はビアンコヴェローナというイタリアの大理石の種石で仕上げてあります。イタリアのヴェローナ地方で取れる少しアイボリーの大理石です。同じような大理石で仕上げようとした場合は、四角いサイズにカットされた石を貼るため石の継ぎ目で目地が出来てしまいますが、現場テラゾーで仕上げると目地のないシームレス(繋ぎ目のない)な床が出来上がります。
- 関連記事
- 社屋の鉄製の大黒柱が〇〇仕上げに
Point 05受付カウンター
1階の玄関ホールから階段を上がり、2階の事務所スペースに上がってくると、まず目に見えてくるのが、こちらの受付カウンターです。こちらの受付カウンターは2階の床の仕上げと同じ、ビアンコカララの現場テラゾーで仕上げられており、さらに特徴的なことに、2階の床とカウンターを繋いで仕上げているので、床からカウンターまで一体に繋がっているように見えるのです。
- 関連記事
- 強烈なディティール
ステンドグラス
季節や時間の移り変わりと共に、ステンドグラスの
明かりが様々な表情で彩る。
Point 06左官の家具
新社屋は棚もすべて左官で仕上げました。ベニヤ板で下地を作成し、モールテックスで仕上げてあります。ベニヤ板で下地を作成するので、壁の寸法、天井まで寸法に合わせて自由自在に作ることが可能になり、壁にも天井にもピッタリと収まっています。
- 関連記事
- 色も形も寸法も自由自在の左官の家具
- 関連記事
- 左官は寸法も色も形も自由自在
事務所の机といえば、既製品のオフィスデスクが定番ですが、今回これも左官で仕上げてしまいました。1から設計したからこそ、既製品ではなかなか見つからない4人掛けの一体型デスクができました。同じく、受付のデスクは横並びに2名掛けの一体型です。
さらに、ファイルを入れる棚までも、ファイルに合わせた寸法で作成することで、見栄えも美しく、無駄のない棚が出来上がります。
モールテックスの家具だけで面白くないということで、応接スペースの棚は金属仕上げのミダスメタルで仕上げました。こちらも他の棚同様、下地はベニヤ板で作られています。モールテックスとは違う重厚感、存在感があります。
Point 07階段
1階から2階へ上がる階段は、木製下地の階段にモールテックスで黒く仕上げてあります。15段の階段を繋ぎ目なく一気に塗り上げました。白いしっくいの壁に黒の連続した階段がとても映えます。
2階から3階に上がる階段は、壁から踏み板が突き出ているような跳ね出しの階段になっています。その一段一段に厚み45ミリの石が乗っているのですが、実はこれも現場テラゾーで作られています。下地に35ミリの厚さのベニヤ板を使い、現場テラゾー10ミリを塗りつけて仕上げました。この手法なら、下地がベニヤ板のため軽量化することができます。
- 関連記事
- 新たなディテールの挑戦
- 関連記事
- すべては左官仕上げを最大限に活かすため
中屋敷左官工業 社屋には、他にも見所がたくさんあります。
ぜひ、実際にお越しいただき、体験してみてください。
見学をご希望の方は、電話・メール等でお気軽にご連絡ください。