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左官ギャラリー

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左官ギャラリーとは 左官ギャラリーとは

About

中屋敷左官工業 左官ギャラリーは、土壁の素晴らしさを実際に体感していただくための施設です。土壁を主として仕上げている他、建具や畳など日本の伝統的なディテールにひと工夫新たなデザインを取り入れたもの採用し、伝統の中に新しさを感じていただける空間となっております。

左官ギャラリーの魅力

Point

Point 01外壁洗い出し仕上げ

左官ギャラリーの外壁は洗い出し仕上げとなっています。この外壁は「洗い出しシート」と呼ばれる商品が使われており、在来工法では施工不可能な大きな石の洗い出し仕上げを壁で表現することが可能となりました。素材は天然の石のため外壁が傷みづらく汚れづらいのが長所です。さらに雨の日には石が濡れて、水打ちをした庭石のように、晴れた日とは全く違った表情を見せてくれます。

Point 02土壁

左官ギャラリー室内の壁はすべて土壁で仕上げられています。伝統的な土壁だけにはとらわれず、色、テクスチャともにバリエーションに富んだ仕上げがされており、土壁空間の居心地の良さと土壁の新しい可能性を体感できます。

Point 03待庵

1番の目玉は、草庵茶室「待庵」を再現した一室です。待庵とは、国宝3茶室の一つに指定された日本最古の茶室建造物といわれ、千利休が作ったと信じうる唯一のお茶室です。こちらのお茶室は「ものつくり大学」のご協力をいただき、待庵とまったく同じ寸法で作られています。一度、組み上げたお茶室をすべて解体し、木部一本一本を「ミダスメタル」という金属で仕上げ、もう一度組み戻しして作りました。最古のお茶室と最新技法のコラボレーション、伝統の進化系を是非ご覧ください。

Point 04飛び石

お茶室のお庭「露地」には飛び石と呼ばれる大きな石が飛び飛びに置かれており、そこを渡ってお茶室まで行きます。今回、飛び石はすべて「擬岩」と呼ばれるモルタル造形工法で作りました。お茶室は木造建築の2階にあるため、本物の飛び石を載せると木造の床が荷重に耐えきれないのです。「擬岩」を作るにはスタイロフォームをベースに、その上にモルタルを塗り付け造形し、着色をして仕上げます。この技術を採用することで、本物の待庵と同じ石の色、形、配置を実現することができました。

Point 05和のディテール

左官ギャラリーでは土壁はもちろんのこと、それ以外にも「和」の伝統的なディテールを随所に取り入れています。

01 有楽窓

有楽窓とは、国宝茶室「如庵」に見られる窓の名称で、窓の外に竹を詰打ち(間隔なしに並べて取り付ける)してあり、竹の間から奥の景色がうっすらとわかるようになっています。

02 組子建具

組子とは日本の伝統的な木細工で、釘を使わずに木を組み付ける技術をいいます。古来、和室の欄間や障子などに用いられてきました。今回は障子紙を全面に貼り付ける太鼓張りと呼ばれる手法を用いて、組子を直接見せるのではなく、奥からの灯りで組子模様が障子から浮き上がるように見せています。また、建具サイズは現代的な使いやすい寸法にしています。

03 千本格子建具

もうひとつ、千本格子と呼ばれる縦の目がとても細かい格子を建具に採用しています。正面から見た時には奥の景色がうっすらと見えますが、これを斜めから見ると中は一切見えません。このような繊細な建築技術こそ、日本建築の素晴らしさなのではないでしょうか。建具の上部にある灰色のひさしのようなものは、大きな瓦にも見えますが、実はこれ、ベニヤ板にミダスメタルで仕上げてあります。これにより「本物の厚み7ミリもある一枚板の鉄のひさしを木製建具に乗せる」というような現実的に不可能なデザインも実現することが出来ました。

04 障子

左官ギャラリーの障子には周りの木枠がありません。土壁と障子は4ミリの隙間で四方仕上げられていて、土壁の中に障子がはめ込まれているようです。これにより、障子の組子の美しさがより引き立っています。

中屋敷左官工業 左官ギャラリーには、他にも見所がたくさんあります。
ぜひ、実際にお越しいただき、体験してみてください。
見学をご希望の方は、下記よりお問い合わせをお願いいたします。

アクセス

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左官ギャラリー |
左官技術研修センター

〒061-3201
石狩市花川南1条1丁目−2

左官技能研修センター

左官ギャラリーにはもうひとつ目的があります。それは人材育成です。当社の若手職人が土壁の工法を学びながら、左官ギャラリーを施工しています。土壁施工にあたっては世界的にも有名な左官職人、久住章さんのご協力をいただき、直接ご指導をいただいております。
また、左官ギャラリーに併設する「左官技能研修センター」は職人の技術向上、人材教育を行うための専用施設になっています。